マウスソール
マウスソールとはマウスパッドの裏についている、マウスとマウスパッドの接地面のすべりを良くするためのものです。どのマウスにもついていると思います。ここは意外とゴミがたまりやすく、手垢や埃が詰まっていると滑りが悪くなるので定期的に掃除するようにしましょう。最近ではより滑るようにと張り替えるためのマウスソールが市販されるようになってきました。このマウスソールはどのように扱っていったらよいのでしょうか。
素材
素材的な観点でマウスソールを見ると、市販のものは基本的に「ポリテトラフルオロエチレン」と呼ばれる素材でできています。いわゆるテフロン (Tefron) です。テフロンは商標ですが、ここではわかりやすくテフロンで統一します。生まれは第二次世界大戦時にさかのぼり、原子爆弾の製造に必要なウラン 235 の濃縮工程で生まれたそうです。その優れた性質から、フライパンのフッ素樹脂加工からパッキンに至るまで幅広い範囲に応用されている我々の生活には欠かせない素材です。あのカグスベール (これも商標ですが) もテフロン製品の一つです。今のマウスソールを見る限り、この性質は変化しておらず、市販のマウスソールは全てテフロン製であると言えます。製品によって摩擦係数や摩耗度が異なりますが、大した差ではありません。
相性
マウスソールがその本領を生かせるのは固い接地面に対しての摩擦性能です。つまりプラスチックやガラスなどのマウスパッドと共に使用する際にその効果がよくわかります。硬い分ソールの摩耗も早くなりますが、布製のマウスパッドと比較して非常に滑りがよくなります。よいソールを使用すると動摩擦係数、静止摩擦係数ともに低下します。つまり動かすのに力がいらなくなるのです。布製はどんなソールかに関わらず摩擦係数は低いですが、これをよしとみる人もいます。中には布製のマウスパッドを利用している人は、標準のマウスソールを利用している人もいるぐらいです。また布系のマウスパッドを使用している人はソールの摩耗が非常に少ないので長持ちするといった性質もあります。
性能差
先ほど摩擦係数や摩耗度は大した差ではないと述べましたが、摩耗度に反比例して摩擦係数は下がる傾向にあります。つまり摩耗が激しいソールほどよく滑るということです。基本的にマウスは「滑れば滑るほどよい」と言われる傾向にありますので、滑るソールほど人気になります。今までの経験上 Airpad sole が一番よく滑ると感じます。ソール面積が少ないこともあってか摩耗も激しいです。
止まりについて
これは日本人特有ではないかと思うのですが、マウスの「止まり」を意識していることです。海外では基本的に滑れば滑るほどよいとされているので、相反する価値観です。私も基本的に止まりに関しては意識しません。なぜなら動かそうと思った時、それが早く伝わるのは摩擦が少ない方だからです。動き出しが早ければ早く Aim することができますし、それは FPS にとっては重要なポイントです。Aim の仕方にもよると思います。私は数ピクセル単位の精細な Aim が要求されるときの調整を、マウスパッドの沈み込みを利用して押し込んで Aim していますが、「止まり」を意識する人にはそういった微調整をする Aim をしている人をあまり見かけません。マウスの初動での動きで完璧に Aim することは無理ですし、安定性も欠けます。また止まりを意識する人にマウスや摩擦の「重さ」を利用して Aim する人もいますが、それはスピードを犠牲にすることですのでより高度な Aim 能力を求める人には避けるべき癖だと言えるでしょう。
しかしながら、最近の極端に滑るマウスパッドはあまりに力を使いすぎないので Aim の妨げになるのではないかと危惧しています。普段の筋肉量から考えて、ある程度の出力を出さないと安定しないからです。疲れない程度に軽いものであればよいのですが、軽すぎるのも安定しないと思います。私は滑るのはもちろん、布系のマウスで沈み込みを利用して摩擦力を調整しています。プラスチックにはできないことです。

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